たそがれまで

冷たい海風の吹く砂丘の遊歩道はさびしい。遠くに犬と寄り添う人影があるだけ。日が沈むにはまだ早いのに、西日の色にはもうアンバーがとけだした。ひとの心までやさしくするような光のひととき。昔写真を習い初めたころ、こんな光を色温度が低いと言うことに抵抗があった。いまでもなじめない。

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