2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

夏の日まで

季節外れの浜茶屋はさびしい。陸に揚げられ、伏せ置かれたボートがぼろかったりすると、ますますわびしい雰囲気となる。せめて少しばかりソフトフィルターなどかけてやって、にぎやかな夏までまどろんでいてもらおう。 Contax Aria E100G

最終便

前回に続いて夜歩き写真。建物と船の組み合わせが面白いと思ったのだが、今みると構図もなにも工夫がない。だけど、ちょっとでもカメラを振ると余計な物がずらずら入ってくるのが現実だ。と言い訳しておく。しかし、ズームレンズは使いたくないしなあ。 Mino…

猫の時間

以前はけっこう夜の光景を撮っていたのだが、最近はさっぱり夜歩きしなくなってしまった。その以前の写真を整理していたらこんな一枚がでてきた。街灯に誘われてここへ来たのだった。ふと動くものに目をやると猫がいたのだ。しばらく動かないでくれよ、と言…

たそがれまで

冷たい海風の吹く砂丘の遊歩道はさびしい。遠くに犬と寄り添う人影があるだけ。日が沈むにはまだ早いのに、西日の色にはもうアンバーがとけだした。ひとの心までやさしくするような光のひととき。昔写真を習い初めたころ、こんな光を色温度が低いと言うこと…

少年の帆

モノクロ写真ばかり作っているせいか、ファインダーをのぞいてもモノクローム効果ばかり考えている。で、たまにはカラーで表現してみようと思った。いきなり豪華フルカラーでは身体に悪いので控えめに、と考えたらやっぱりモノクロームになった。そんな写真。…

機械仕掛けの明日

枯葉で遊んだついでに、もう一枚遊び撮影の写真を載せよう。もっとも遊びと言っても、これとて自分としてはある意図を込めたのだが、どう受け取られるものやら。 なお、フィルムスキャンと調整以外にCG的なテクニックは全く使っていない。 HASSELBLAD 503CW …

枯葉の肖像#2

枯葉の写真をもう一枚載せることにする。#1と同じ種類の葉だが、形が変わると印象が変わる。 それにしても、枯葉を擬人化して遊んでいるわたしはだいじょうぶか。 pentax645N RTP

枯葉の肖像#1

枯葉の肖像を撮ってみようと思った。朽ちていく前の姿を。木の葉というものは、枝についてしなやかに揺れているときは、どれも似たようなものだが、枯れ落ちて地上に横たわってからは、それぞれにねじれ、ちぎれてやがて消えていく。その中に時として凛とし…

蒲原平野

奄美の旅から帰り、また真冬の世界へともどった。雪はかなり減ってはいたが、日本海からの烈風はあいかわらずだった。カメラのレンズをかばいながら、奄美では見ることのなかった凍てついた水田の平野を見ていた。そして迎春のよろこびというものは確かにこ…

田中一村

奄美大島旅行の大きな目的の一つは、田中一村の作品を見るためだった。若くして南画の天才として嘱望されながら、すべてを捨ててここに移り住み、奄美の自然を描きながら没した画家だ。彼の渾身の遺作を田中一村記念美術館に見た。画集では得られない異質の…

奄美の夕景

旅の最終日、夕方の大浜海岸にいた。天候のせいもあり意外と地味に陽は沈んだ。夕焼けはほとんどなかった。東シナ海を遥か沖縄へとつづく琉球弧の島々を思った。浜一面に撒かれたような珊瑚のかけらを拾って帰った。 DP2

奄美の光

二月といっても奄美はさすがに南国。曇り日でも大地に降る光の量は多かった。まるで巨大なデフューズボックスの中にいるようだ。マングローブパーク近くの公園での一枚。それにしても主題の無い写真だ。 DP2